英語教育の早期化には、いろいろな意見があります。
「母国語をきちんと話せるようになる前に第二外国語を聞かせ続けるのは、よくない」「外国語が話せるようになることよりも、日本語を正しく使うことを教えるべきだ」といった考えは、英語の早期教育に反対する人たちの言葉です。
しかし、人間にはものごとの学習可能時期が存在します。
例えば、他の音と比べなくても音の高さを特定することができる「絶対音感」が3歳頃から訓練しなければ身に付かないというのは、よく知られていますよね。これも「絶対音感」の臨界期があるからなのです。
それと同じように、言語を取得する能力にも臨界期はあるとされています。この時期については、「絶対音感」と違って、いろいろな説があるのですが、発音については5歳が臨界期だといわれています。つまり、5歳より前に子供を英語に触れさせておくことが大切なのです。
言語によって優先的に使われる周波数が違うからです。日本語の周波数は125~1500ヘルツに対して、英語は2000ヘルツ~1万2000ヘルツ。
日本語だけを聞いて育っていたのでは、英語の周波数を聞き取りにくい耳になってしまうのです。脳の中で使われていない能力はどんどん刈り込まれていってしまうからです。
大人になってからも膨大な時間をさいて努力すれば、英語を聞き取れるようにはなります。これは耳で聞こえてくる音とその前後の音、単語を推測で繋げたりして理解できるようになるのですが、幼児のように簡単に耳を鍛えることはできません。日本人が英語が苦手である理由のひとつは、この音の習得にあるといわれています。
幼児期から英語に触れさせることで、その音の習得をさせるのが、幼児期の英語教育の目的です。それに幼児期なら、言葉を間違って発音しても、恥ずかしいということはあまりありません。「間違う」=「恥ずかしい」という意識が芽生えてくる前に、英語を口にする習慣をつけるということにも意義があるのです。