両親がともに日本人で、子供も日本国籍の場合、インターナショナル・スクールに子供を入学させるためには、両親の英語力が必要なのは、「親の英語力」でも述べた通りですが、もう一つ大切なのは、インターナショナル・スクールに通わせることができるだけの収入があることです。
一般にインターに通わせるには、1年間で200万円かかるといわれています。それに、サマースクールや、いろいろなイベントの際にも別途費用が必要になります。
インターナショナル・スクールは日本の文部科学省が認可しているわけでないので、政府から補助金等が出ません。そのため、有名私立校よりも学費その他経費が相当にかかると覚悟しておかなくてはいけないのです。
実はインターナショナル・スクールに子供を通わせるのは、軽犯罪法違反になります。というのは、日本の国籍を持つ子供は、国の定めた義務教育を受けなければいけないと法律で決まっているのに、その義務教育を受けさせていないことになるからです。問題になる前に、自分のすんでいる地区の教育委員会に申し出て、許可を取っておく必要があります。
そしてもうひとつ、切実な問題として、子供の日本語教育があげられます。インターに通っていれば、英語は身につく変わりに、犠牲になるのが日本語の教育です。両親が日本人なら、家庭では日本語を話すのだから、問題ないだろうと考えるのは大きな間違いです。
というのも、文字の数だけを比べても、アルファベット26文字で構成される英語と違って、日本語ではひらがな、カタカナ、漢字を覚えなくてはいけないからです。家庭内でただ話しているだけでは、きちんとした日本語は身につきません。
親が充分な時間を割いて正しい日本語を教えてあげたり、あるいは、日本語教育を受けられる塾に通わせたりしないと、日本語が読み書きできないということになってしまいかねません。